キズから、キセキへ

出会い、感動、別れ。そんな儚くも美しい人生を、キズは思い出させてくれます。誰もがキズを抱えて生きているこの世界で、あなたのキズが、困っている誰かの救いになるかもしれません。キズを前向きにとらえた瞬間に、もうそれは、「キセキ」になります。私たちは辛い経験も、前向きな原動力に変えられる場所を創りたいと思っています。あなただけのキズを共有してみませんか?

キセキコレクション

一緒に生きていこう

大好きな祖父が亡くなった。宮城で生まれた祖父は12歳から炭鉱で働き、高校には行かず、自衛隊に入隊するような青年時代を過ごした。それでも、大人になってから通信制の高校に通い、建築士の免許も独学で取得したらしい。優しくて、80歳を超えてスキーをするほど元気な祖父を、私は尊敬していたし、よく遊びに行った。

でも、生前の半年くらいの間は、全く会えなかった。国立大学に入学するための受験勉強をしていたからだ。私の両親も祖父母も、少なくとも私が知っている親戚は誰も大学を卒業していない。だからこそ、祖父が喜ぶことはわかっていた。

実際に、合格の発表があって、電話で祖母には合格を自分の声で伝えられたし、祖母からは祖父が亡くなった後に「じいちゃんも喜んでたよ」と伝えられた。本当は、合格発表の後に、私の誕生日に遊びに行く予定だったのに。合格も、18歳の誕生日も、一緒に祝えると思っていたのに。正直、思い出しても涙が出そうだ。

でも、今は私は祖父と一緒に生きていると信じている。実際、私の遺伝子の25%は祖父のものであるはずだ。そうやって考えると、下を向いてる暇は無いと思えた。私は、祖父であり、祖父は私でもある。こう考えれば、無限に続く未来の自分のために、今に没頭して生きようと思えた。私にとって、これは真実かどうかは重要ではない。こう思えることだけで十分だ。私は、これからも自分というものを拡大解釈して(笑)、今に没頭していきたいと思う。

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