鹿革専門店ディアベリーの創業物語

私が鹿革専門店ディアベリーを創業した理由

こんにちは!シカ起業家の渡辺です。私はディアベリーの代表として、鹿の命に責任を持つ社会を目指し、鹿の魅力を多くの人に届ける活動をしています。

この記事では、なぜ当時ただの18歳だった私が鹿に出会い、その問題に取り組み始めたかをお伝えします。「なんで鹿?」という率直な疑問や、「何かに取り組みたいけど何をしたいか分からない」というモヤモヤの解消の手助けになれば幸いです。 

18歳の挫折

当時の私は、成績や人間関係に悩み、地元の北海道から出てきて、ホームシックになる時もある普通の大学生でした。(今も普通の大学生ですが。)ただ一つ多くの方と違ったところは「起業したい」と思っていたことです。なぜなら、メディアで見る世界的な起業家がかっこよかったからです。そうして大学1年の秋に挑戦することにしました。

ところが、誰の目にも止まらぬ早さで挫折してしまいました。しかもそれを3回も繰り返してしまいました。自分の「続けられない弱さ」に嫌悪感を抱き、とても落ち込みました。「なぜ続けられないんだ。」「継続しないと結果は生まれないぞ。」「続けられない奴は何をやっても上手くいかない。」そんな声が自分の頭を駆け巡りました。

続けられるコトとは?

「どうしたら続けられるんだろう?」「自分のやる気が出る事業はどこにあるんだろう。」そう思って、本やYouTubeを見ていました。すると、「社会への貢献」が人間のやる気を引き起こしてくれる、という情報を知りました。

そこから自分が貢献できる「社会」を探し始めました。具体的に最初に考えたのは「温暖化する地球」「少子化/高齢化する日本」というものでしたが、私にとっては大きすぎて影響を与えられるようには思えませんでした。(器の小ささがバレて恥ずかしいですが)そこから範囲を絞り、辿り着いたのが地元の「北海道」でした。「北海道に絞れば、自分が良い影響を与えられるかもしれない。」「北海道のためなら頑張れるかもしれない」と思うようになりました。

そうして北海道のためになるコトを探し始め、出会ったのが「鹿」でした。まず知ったのが「獣害」です。実際、私が育つ中でも交通事故は多発していて、身近な問題ではありました。

身近なのに何も知らなかった鹿

ところが、さらに衝撃を受けたことは、農林水産省による捕獲頭数と利用率のデータです。「こんなに獲られているんだ。。」「でも、これだけしか利用されていないんだ。」野生の鹿肉を食べるジビエ料理が流行っているうえでの、このような状況に衝撃を受けました。

それから鹿が増えた要因や捕獲しなければいけない理由などを調べ始めました。しかし、鹿を捕獲して、捨てなければいけないという構造には納得がいきませんでした。頭では理解できるけれども、心では理解できませんでした。これは「誰が悪い」とか、「この1点が課題」という問題ではありませんが、「これだけの命が無駄になってしまう状態を変えたい」という思いが芽生えてきました。

想いが行動に変わった瞬間

このように鹿と出会い、鹿の廃棄問題に取り組みたいと思うようになりました。その中でも、自分の役割を探し始めました。鹿が利用されるための、「捕獲して、解体して、お客様に届ける」という3ステップのうち、最初の2つは長い時間と税金をかけて、結構仕上げられてきていることを知りました。現状の一番の課題は、多くの人に魅力を理解してもらい、お客様に届ける、というステップだと考えました。その「魅力を届ける」ことこそ、私が大学で学んでいるマーケティングであり、自分の強みが活かせると考えました。

さらに調査を進めていく中で、解体される鹿の中で鹿肉は利用されても、鹿の皮は捨てられてしまうことが多いことを知ると同時に、ヨーロッパでは高級素材として扱われることを知りました。鹿革の特徴を確かめるために、すぐに横浜から北海道のエゾシカレザーを扱う先輩たちに会いに行きました。そこで私は「なんて肌触り!」「柔らかい!」「軽い!」という鹿革独自の魅力に感動しました。

鹿革に振れた一瞬で、私は鹿革という切り口で、「多くの人に鹿の魅力を届ける」と決意しました。製品の開発は初挑戦でしたが、クラウドファンディングやSNSを通じたとてもとても熱い応援を頂いて、鹿革専門店ディアベリーをオープンすることができました。ディアベリーは、命を無駄にせず、命に責任を持つ社会をつくるために、これから鹿の魅力を多くの人に届けていきます。

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